2 .\" Title: apt-ftparchive
3 .\" Author: Jason Gunthorpe
4 .\" Generator: DocBook XSL Stylesheets v1.75.2 <http://docbook.sf.net/>
11 .TH "APT\-FTPARCHIVE" "1" "17 August 2009" "Linux" "APT"
12 .\" -----------------------------------------------------------------
13 .\" * Define some portability stuff
14 .\" -----------------------------------------------------------------
15 .\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
16 .\" http://bugs.debian.org/507673
17 .\" http://lists.gnu.org/archive/html/groff/2009-02/msg00013.html
18 .\" ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
21 .\" -----------------------------------------------------------------
22 .\" * set default formatting
23 .\" -----------------------------------------------------------------
24 .\" disable hyphenation
26 .\" disable justification (adjust text to left margin only)
28 .\" -----------------------------------------------------------------
29 .\" * MAIN CONTENT STARTS HERE *
30 .\" -----------------------------------------------------------------
32 apt-ftparchive \- インデックスファイル生成ユーティリティ
34 .HP \w'\fBapt\-ftparchive\fR\ 'u
35 \fBapt\-ftparchive\fR [\fB\-hvdsq\fR] [\fB\-\-md5\fR] [\fB\-\-delink\fR] [\fB\-\-readonly\fR] [\fB\-\-contents\fR] [\fB\-o\ \fR\fB\fIconfig\fR\fR\fB=\fR\fB\fIstring\fR\fR] [\fB\-c=\fR\fB\fIfile\fR\fR] {[packages\ \fIpath\fR...\ [\fIoverride\fR\ [\fIpathprefix\fR]]] | [sources\ \fIpath\fR...\ [\fIoverride\fR\ [\fIpathprefix\fR]]] | [contents\ \fIpath\fR] | [release\ \fIpath\fR] | [generate\ \fIconfig\-file\fR\ \fIsection\fR...] | [clean\ \fIconfig\-file\fR]}
39 は、APT が取得元にアクセスするのに必要な、インデックスファイルを生成するコマンドラインツールです。インデックスファイルは、元のサイトの内容に基づき生成されるべきです。
42 は、\fBdpkg-scanpackages\fR(1)
43 プログラムのスーパーセットで、packages
44 コマンド経由で機能全体を取り込んでいます。また、contents ファイルジェネレータ
46 と完全なアーカイブの生成プロセス「スクリプト」である綿密な手段を含んでいます。
50 は、\&.deb ファイルの内容をキャッシュするのにバイナリデータベースを使用できます。また、\fBgzip\fR(1)
51 以外のいかなる外部プログラムにも依存しません。すべて生成する際には、ファイル変更点の検出と希望した圧縮出力ファイルの作成を自動的に実行します。
56 オプションを除き、以下に挙げるコマンドが必要です。
60 packages コマンドは、ディレクトリツリーからパッケージファイルを生成します。与えられたディレクトリから再帰検索し、\&.deb ファイルを取得します。またパッケージレコードを標準出力にそれぞれ出力します。このコマンドは、\fBdpkg-scanpackages\fR(1)
64 オプションで、キャッシュ DB を指定できます。
71 コマンドは、ディレクトリツリーからソースインデックスファイルを生成します。与えられたディレクトリから再帰検索し、\&.dsc ファイルを取得します。またソースレコードを標準出力にそれぞれ出力します。このコマンドは、\fBdpkg-scansources\fR(1)
74 override ファイルを指定した場合、src 拡張子がついたソースオーバーライドファイルを探します。使用するソースオーバーライドファイルを変更するのには、\-\-source\-override オプションを使用します。
81 コマンドは、ディレクトリツリーからコンテンツファイルを生成します。与えられたディレクトリから再帰検索し、\&.deb ファイルを取得します。またファイルごとにファイル一覧を読み取ります。その後、パッケージに対応するファイル一覧を標準出力にソートして出力します。ディレクトリは出力に含まれません。複数のパッケージが同じファイルを持つ場合、パッケージ名をカンマ区切りで出力します。
85 オプションで、キャッシュ DB を指定できます。
92 コマンドは、ディレクトリツリーから Release ファイルを生成します。与えられたディレクトリから、Packages, Packages\&.gz, Packages\&.bz2, Sources, Sources\&.gz, Sources\&.bz2, Release, md5sum\&.txt といったファイルを再帰検索します。その後、ファイルごとの MD5 ダイジェストと SHA1 ダイジェストを含んだ Release ファイルを、標準出力に書き出します。
94 Release ファイルの追加メタデータフィールドの値は、APT::FTPArchive::Release
96 APT::FTPArchive::Release::Origin) をとります。サポートするフィールドは、Origin,
112 コマンドは、cron スクリプトから実行できるよう設計されており、与えられた設定ファイルに従ってインデックスを生成します。設定言語は、必要な設定を維持する簡単な方法を提供すると共に、インデックスファイルをどのディレクトリから作成するかを指定する、柔軟な方法を提供します。
119 コマンドは、設定ファイルで与えられたデータベースを、もう必要ないレコードを削除して整理します。
125 コマンドは、生成するアーカイブに関する記述をした設定ファイルを使用します。設定ファイルは、bind 8 や dhcpd といった ISC ツールに見られるような、ISC 設定フォーマットに従います。\fBapt.conf\fR(5)
126 に、文法の説明があります。Generate 設定はセクション法で解析しますが、\fBapt.conf\fR(5)
127 はツリー法で解析するのに注意してください。これはスコープタグの扱い方に違いがあるだけです。
129 generate 設定には 4 個の独立したセクションがあります。以下それぞれ説明します。
134 section defines the standard directories needed to locate the files required during the generation process\&. These directories are prepended certain relative paths defined in later sections to produce a complete an absolute path\&.
138 FTP アーカイブのルートを指定します。標準的な Debian 設定では、このディレクトリには
145 オーバーライドファイルの場所を指定します。
157 設定が以下で使用されている場合、ファイルリストファイルの場所を指定します。
163 セクションではデフォルト値を指定します。また、生成器の動作を制御する設定も行います。他のセクションでは、ここにあるデフォルト値を、セクションごとの設定で上書きします。
167 Package インデックスファイルのデフォルトの圧縮方法を設定します。少なくともひとつは \*(Aq\&.\*(Aq (圧縮なし), \*(Aqgzip\*(Aq, \*(Aqbzip2\*(Aq が入る、空白区切りの文字列です。圧縮方法のデフォルトはすべて \*(Aq\&. gzip\*(Aq です。
172 パッケージファイル拡張子のデフォルト値を列挙します。このデフォルト値は \*(Aq\&.deb\*(Aq です。
179 と同様に、Sources ファイルの圧縮方法を指定します。
184 ソースファイル拡張子のデフォルト値を列挙します。このデフォルト値は \*(Aq\&.dsc\*(Aq です。
191 と同様に、Contents ファイルの圧縮方法を指定します。
196 実行するごとに delink (及びハードリンクの置き換え) する量を、キロバイト単位で指定します。セクションごとの
203 作成したインデックスファイルのモードを指定します。デフォルトは 0644 です。全インデックスファイルは、umask を無視してこのモードを使用します。
205 .SS "TreeDefault セクション"
209 セクションのデフォルトを設定します。これらの変数はすべて置換変数であり、文字列 $(DIST), $(SECTION), $(ARCH) をそれぞれの値に展開します。
213 日毎に生成する contents ファイルをキロバイト単位で設定します。contents ファイルをラウンドロビンし、数日経つとすべて再生成します。
218 変更がない contents ファイルをチェックする日数を指定します。この制限を越えた contents ファイルの mtime を、更新します。パッケージファイルが変更されても、[例えば上書き編集で] contents ファイルが更新されないような場合、こういったことが発生します。新しい \&.deb ファイルをインストールしたい場合、保留を解除でき、少なくとも新しいファイルが必要です。デフォルトは 10 で、単位は日です。
223 \&.deb ディレクトリツリーの先頭を設定します。デフォルトは
224 $(DIST)/$(SECTION)/binary\-$(ARCH)/
230 ソースパッケージディレクトリツリーの先頭を設定します。デフォルトは
231 $(DIST)/$(SECTION)/source/
237 Packages ファイルの出力先を設定します。デフォルトは
238 $(DIST)/$(SECTION)/binary\-$(ARCH)/Packages
244 Sets the output Sources file\&. Defaults to
245 $(DIST)/$(SECTION)/source/Sources
250 外部リンクではなく、内部リンクと見なす判断材料となる、パスのプレフィックスを設定します。デフォルトは、$(DIST)/$(SECTION)/
256 Contents ファイルの出力先を設定します。デフォルトは、$(DIST)/Contents\-$(ARCH)
257 です。複数の Packages ファイルをひとつの Contents ファイルにまとめられる設定 (デフォルト) の場合、\fBapt\-ftparchive\fR
263 contents の出力に付けるヘッダファイルを設定します。
268 このセクションで使用するバイナリキャッシュデータベースを設定します。複数のセクションで同じデータベースを共有できます。
273 ディレクトリツリーを走査する代わりに、\fBapt\-ftparchive\fR
274 が読み込むファイル一覧ファイルを指定します。相対ファイル名は、アーカイブディレクトリが先頭につきます。
279 ディレクトリツリーを走査する代わりに、\fBapt\-ftparchive\fR
280 が読み込むファイル一覧ファイルを指定します。相対ファイル名は、アーカイブディレクトリが先頭につきます。ソースインデックスを処理する際に使用します。
286 セクションでは、ベースディレクトリからの標準 Debian ファイルツリー、ベースディレクトリの複数のセクション、最終的にはセクションごとの複数のアーキテクチャを定義します。使用する正確なパスは、Directory
292 変数で設定されているスコープタグをとり、ツリーのルート (ArchiveDirが先頭につくパス) を定義します。通常、この設定は
298 セクションで定義される設定はすべて、3 個の新しい変数と同様に、Tree
304 \fBapt\-ftparchive\fR
305 performs an operation similar to:
312 for j in Architectures do
313 Generate for DIST=scope SECTION=i ARCH=j
322 distribution 以下に現れるセクションを、空白区切りで指定したリストです。通常、main contrib non\-freeのようになります。
327 search セクション以下に現れるアーキテクチャを、空白区切りで指定したリストです。特殊アーキテクチャ \*(Aqsource\*(Aq は、ソースアーカイブのツリーであることを示します。
332 バイナリオーバーライドファイルを設定します。このオーバーライドファイルには、セクション、優先度、メンテナのアドレスといった情報が含まれています。
337 ソースオーバーライドファイルを設定します。このオーバーライドファイルには、セクションの情報が含まれています。
342 バイナリ特別オーバーライドファイルを設定します。
347 ソース特別オーバーライドファイルを設定します。
349 .SS "BinDirectory セクション"
353 セクションでは、特殊な構造を持たないバイナリディレクトリツリーを定義します。スコープタグはバイナリディレクトリの場所を指定し、設定は変数展開のない
361 Packages ファイルの出力先を設定します。
366 Sources ファイルの出力先を設定します。少なくとも
375 Contents ファイルの出力先を設定します。(オプション)
380 バイナリオーバーライドファイルを設定します。
385 ソースオーバーライドファイルを設定します。
390 バイナリ特別オーバーライドファイルを設定します。
395 ソース特別オーバーライドファイルを設定します。
408 FileList, SourceFileList
412 .SH "バイナリオーバーライドファイル"
414 バイナリオーバーライドファイルは、\fBdpkg-scanpackages\fR(1)
415 と完全に互換性があります。ここには、空白区切りでフィールドが 4 個あります。先頭のフィールドはパッケージ名、2 番目のフィールドはパッケージに強制する優先度、3 番目のフィールドはパッケージに強制するセクション、最後のフィールドはメンテナ順列フィールドです。
417 メンテナフィールドの一般的な形は以下のようになります。
423 old [// oldn]* => new
441 最初の形式は、// で区切られた古い email アドレスのリストを許可します。この形式がある場合は、メンテナフィールドになるよう new に置換してください。2 番目の形式は無条件にメンテナフィールドに置換します。
444 ソースオーバーライドファイルは、\fBdpkg-scansources\fR(1)
445 と完全に互換性があります。ここには、空白区切りでフィールドが 2 個あります。先頭のフィールドはソースパッケージ名、2 番目のフィールドは割り当てるセクションです。
448 特別オーバーライドファイルは、出力中に任意のタグを追加・置換できるようにします。3 列からなり、先頭はパッケージ、2番目はタグ、残りは新しい値です。
451 ここで設定オプションとして説明したコマンドラインオプションは、 すべて設定ファイルを使用して設定できます。 設定ファイルに書いた真偽値をとるオプションは
452 \fB\-f\-\fR,\fB\-\-no\-f\fR,
458 MD5 sum を生成します。デフォルトで on になっており、off にすると生成したインデックスファイルに MD5Sum フィールドがありません。設定項目 \-
462 \fB\-d\fR, \fB\-\-db\fR
464 バイナリキャッシュ DB を使用します。generate コマンドには影響しません。設定項目 \-
468 \fB\-q\fR, \fB\-\-quiet\fR
470 静粛 \- 進捗表示を省略し、ログをとるのに便利な出力を行います。最大 2 つまで q を重ねることでより静粛にできます。また、\fB\-q=#\fR
471 のように静粛レベルを指定して、設定ファイルを上書きすることもできます。設定項目 \-
477 Delink を実行します。External\-Links
478 設定を使用している場合、このオプションはファイルの delink を有効にします。デフォルトは on で、off にするには
481 APT::FTPArchive::DeLinkAct
486 contents の生成を行います。このオプションを指定し、パッケージインデックスをキャッシュ DB と共に生成する際、ファイルリストを後で使用するように、抽出し DB に格納します。generate コマンドを使用する際、このオプションでいずれの Contents ファイルも作成できます。デフォルトは on です。設定項目 \-
487 APT::FTPArchive::Contents
490 \fB\-s\fR, \fB\-\-source\-override\fR
494 コマンドで使用する、ソースオーバーライドファイルを選択します。設定項目 \-
495 APT::FTPArchive::SourceOverride
500 キャッシュデータベースを読み取り専用にします。設定項目 \-
501 APT::FTPArchive::ReadOnlyDB
504 \fBAPT::FTPArchive::LongDescription\fR
506 This configuration option defaults to "true" and should only be set to
508 if the Archive generated with
509 \fBapt-ftparchive\fR(1)
512 files\&. Note that it is currently not possible to create these files with
513 \fBapt\-ftparchive\fR\&.
516 \fB\-h\fR, \fB\-\-help\fR
521 \fB\-v\fR, \fB\-\-version\fR
526 \fB\-c\fR, \fB\-\-config\-file\fR
528 設定ファイル。 使用する設定ファイルを指定します。 この設定ファイルが読めない場合はデフォルトの設定ファイルを読み込みます。 文法については
533 \fB\-o\fR, \fB\-\-option\fR
535 設定オプションのセット。任意の設定オプションをセットします。 文法は
536 \fB\-o Foo::Bar=bar\fR
537 となります。 異なるオプションを設定するため、\fB\-o\fR
544 バイナリパッケージ (\&.deb) があるディレクトリの Packages ファイルを生成するには、以下のようにします。
550 \fBapt\-ftparchive\fR packages \fIdirectory\fR | \fBgzip\fR > Packages\&.gz
560 \fBapt\-ftparchive\fR
561 は正常終了時に 0 を返します。エラー時には十進の 100 を返します。
564 \m[blue]\fBAPT バグページ\fR\m[]\&\s-2\u[1]\d\s+2
565 をご覧ください。 APT のバグを報告する場合は、
566 /usr/share/doc/debian/bug\-reporting\&.txt
573 nabetaro@debian\&.or\&.jp
574 (2003\-2006,2009), Debian JP Documentation ML
575 debian\-doc@debian\&.or\&.jp
577 Note that this translated document may contain untranslated parts\&. This is done on purpose, to avoid losing content when the translation is lagging behind the original content\&.
580 \fBJason Gunthorpe\fR
591 \%http://bugs.debian.org/src:apt